みなさん、”6才臼歯は歯の王様”、って聞いたことはありませんか🦷？

6才臼歯とは6才ごろに生えてくる、前から数えて6番目の永久歯のことです。１～５番目のように乳歯が抜けて永久歯が生えてくるのではなく乳歯がないところに生えてくるので、気が付きにくく、知らないうちに生えているなんてことも！

なぜその6才臼歯が歯の王様と呼ばれているかというと

・永久歯の中で一番大きい！

・嚙む力が一番強い！

・歯並びは6才臼歯を基準に整列する！

・生涯にわたって使う大切な歯！

以上のような理由があげられます。噛むために必要なとても大切な歯なんですね。

しかし、歯の王様には”虫歯になりやすい”という弱点もあります😢

・乳歯の奥に生えてくるので生えていることに気が付きにくい

・その時期に一番奥に生えているのでとても磨きにくい

・生えるスピードがとてもゆっくりで、生えかけは一部が歯肉に覆われているため歯ブラシが届きにくい

・噛む面（咬合面）の溝が深くて複雑なため食べカス（食物残渣）がたまりやすい

また6才臼歯に限ったことではありませんが、生えたての永久歯はエナメル質がやわらかく、虫歯になりやすい・進行が早いという特徴もあります。

そんな歯の王様を守るために、”王様磨き”という歯磨きの方法があります。

・王様がいばっているように、肘をあげて胸を張った体勢で歯磨きをする「エッヘン！」

・ほっぺた側から横向きに歯ブラシを入れる（歯に歯ブラシの毛先を当ててほっぺた側に歯ブラシをグイっと引っ張るのもgood👍）

・１本だけを磨くように心がける

また大人による仕上げ磨きが重要です。自立心も芽生え始め仕上げ磨きを嫌がることもあるかもしれませんが、６歳頃のお子さんはまだ一人で歯磨きを十分に行うのは難しいです。仕上げ磨きを行い毎日お子さんの口の中を観察することで、6才臼歯の生え始めにいち早く気づいてあげることもできます。一生使う大切な歯、歯の王様6才臼歯を一緒に守ってあげましょう。

生えたばかりの歯は弱くて虫歯になりやすいので、この時期に定期的にフッ素塗布を歯科医院で行うことにより、徐々に歯が強くなり虫歯のリスクを下げることができます。また６才臼歯は溝が深く汚れがたまりやすく、虫歯のリスクが高いためシーラントという予防処置をするのも有効です。おうちでの歯磨きと、定期的な歯医者さんでの検診の両方を継続することがお口の健康の維持には重要です。