8020運動とかむ力の維持
8020運動とは1989年より厚生省と日本歯科医師会が推進している「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動のことです。20本以上の歯があれば、食生活にほぼ満足することができると言われています。ですので、「生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるように」との願いを込めてこの運動が始まり、楽しく充実した食生活を送り続けるためには、妊産婦を含めて生まれてから亡くなるまでの全てのライフステージで健康な歯を保つことが大切です。
始まった当初の達成率は7~10%でしたが2016年に50%に到達、2025年最新調査では61.5%まで増加しました。つまり80歳の約6割の方が20本以上の歯を保持しているということになります。
この背景には
・1日3回以上歯を磨く人の増加
・デンタルフロス、歯間ブラシ等の補助的な清掃用具の使用者の増加
・定期歯科健診を受診する人の増加
など歯と口への意識力が高まり、その反映として
・フッ化物配合歯みがきシェアの増加
・年間砂糖消費量の減少
があり、むし歯予防や歯周疾患の進行を抑える努力をする人が増え、その結果歯を失う人が減ったのではないかと考えられています。
ただ歯が残っていれば良いというわけではありません。厚生労働省が実施している「国民生活基礎調査」では3年に1回国民の健康に関連する事項についても調査が行わています。何かしらの症状による訴えを示す有訴者について歯科関係では「歯が痛い」「歯ぐきのはれ、出血」「かみにくい」の3項目が調査されています。このうち「かみにくい」と訴えを示す者は高齢になると増え、75歳以上の後期高齢者の場合50代前半の人の6倍以上となっています。歯があってもかみにくい、かめないでは意味がありません。歯の喪失をさらに減らし、よくかめる健康な状態をキープしていくことが重要で、そのためにはセルフケアとプロフェッショナルケアの両方の継続が欠かせません。
かむ力が維持されると
・栄養状態が良くなる
・認知症リスクが下がる
・フレイル(虚弱)が防げる
・社会参加が増える
などの効果があるとも言われています。
そのためにもお家でのセルフケアと3ヶ月に1回の定期的な歯科健診・歯医者でのプロケアを行っていきましょう!

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