デンタルフロスの役割
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デンタルフロスの役割

2016年02月04日(木)3:12 PM

floss or die

Floss or Die!(デンタルフロスをするか、死か!)
この衝撃的なスローガンは、アメリカでの歯周病予防キャンペーンのスローガンです。今や、歯周病はあのギネスブックに「全世界で最も患者が多い病気は、歯周病である。」として認定されている”地球病”といえます。

ここで言うデンタルフロスとは、歯の間の歯垢を清掃する細い糸のことです。

今回は、デンタルフロスから得られる効果や役割とはどのようなものかお話します。

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①  歯ブラシが届かない場所を掃除できる

デンタルフロスを使用すると、歯と歯の間の磨きにくい部分のプラークも、きれいに落とすことができます。虫歯の90%が歯と歯の間から発生します。この虫歯の発生しやすい歯と歯の間は、歯ブラシでは磨きにくいのです。デンタルフロスの習慣がない人はいつも歯の間だけ汚れが残ってしまうので虫歯が進行していきます。どれほど歯磨きをしても取れるのは全体の58%ほど。しかしデンタルフロスを使う事で、歯垢除去率は80%以上にアップします。歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目の溝の中を確実にプラークコントロールできるのはフロスだけです。プラークコントロールの主力はフロスです。「フロスを一日一回しないと気持ち悪い」となるような習慣を早くつけることが大事です。

②  隠れた虫歯に早く気づく

デンタルフロスは、歯と歯の間にできた虫歯のセルフチェックができます。歯の表面に擦るようにしてデンタルフロスを動かしてください。

 ·  歯と歯の間でざらつきを感じる

 ·  引っかかる感じがする

 ·  毎回同じ部分でフロスが引っかかる

 ·  出し入れの時に糸がバラける

これらのチェックに該当すれば初期虫歯・虫歯の疑いが分かります。

 また、詰め物やかぶせ物がちゃんと歯に合っているかどうかをチェックすることもできます。

 ·  詰め物や金属の入っている歯の間に入れたとき引っかかりを感じる

 ·  デンタルフロスが入らない

 ·   デンタルフロスか切れてしまう

 ·   出し入れの時に糸がバラける

これらのチェックに該当すれば、詰め物やかぶせ物が合わなくなっている可能性があります。

 ③  口臭が少なくなる

使用したデンタルフロスの臭いを嗅いでみてください。悪臭がしていれば口臭の原因かも知れません。歯垢の付く場所は歯と歯の間の隙間です。そういう場所には食べカスや歯垢が多く残ります。口臭が気になっている方は、日常的にデンタルフロスを使用するようにしてみてください。

日本人は口臭のある人が多く、その事を本人が自覚していないと言われています。フロスにより口臭が改善すると、対人関係が円滑になり、ビジネスが成功する!なんて話もあります。

デンタルフロスを使うことは歯にとって多くの効果があり、虫歯や歯周病予防に重要であることがわかっていただけたのではないでしょうか。習慣がない方にとっては慣れるまでは、大変な作業かとも思いますが、1日1回でもフロスをやってから歯磨きをすると口の中がすっきりして本当に気持ちいいですよ。大人の方だけではなく、小さなお子さまにも是非やってあげてください。

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