歯医者の麻酔って?
歯医者で治療をする際に、「今日は麻酔をしますね」と言われたことはありませんか?今回はその麻酔についてお話していきたいと思います。
単に麻酔といっても色んな種類がありますが、一般的に歯医者の麻酔といえば局所麻酔法です。
🦷局所麻酔法とは🤔?
知覚または運動神経線維に作用させることで、神経線維における活動電位の発生と伝達を一時的に抑制し、目的とする部位の知覚や運動機能を麻痺(麻酔)させる方法です。以下の3種類の方法があります。
①表面麻酔法
粘膜や皮膚表面に対して浸透性の高い局所麻酔薬を塗布し、浸透した麻酔薬が粘膜上皮や真皮といった比較的浅い層に存在する知覚神経終末に作用して麻酔効果を発現させる方法です。感覚が鋭敏で、痛点が豊富な口腔粘膜に、注射針を刺入する前の除痛法として用いられるほか、歯石の除去、粘膜表層の生検、ラバーダムクランプ装着時などの除痛にも用いられます。
当院では、注射器を用いる麻酔を行う場合は、必ずこの表面麻酔を行い、注射針を刺す際の痛みや不快感をなるべく軽減できるように努めております。
②浸潤麻酔法
注射器を用いて局所麻酔薬を目的とする組織内、またはその近くに浸潤させることで、その周囲の知覚神経終末を麻酔させる方法です。歯科領域で最も用いられる局所麻酔法で、外科処置、歯髄処置、歯周治療などほとんどの歯科治療が対象となります。
歯科領域では、治療対象部位が軟組織から硬組織と広範囲に及ぶため、注射部位によって下記の方法があります。
🦷粘膜下麻酔(粘膜下組織中に局所麻酔を浸潤させて知覚神経終末を麻酔します)
🦷傍骨麻酔(骨膜に接近した部位に局所麻酔薬を注入し、骨膜、皮膚骨を通して歯髄を含む知覚神経終末を麻酔します※歯科治療において最もよく使用される方法)
🦷骨膜下麻酔(注射針で骨膜を貫き、骨膜と骨の間に局所麻酔薬を注入して歯髄を含む知覚神経終末を麻酔します)
🦷歯根膜内麻酔(注射針を歯肉溝から歯根膜腔隙へと刺入し、局所麻酔を歯根膜腔に注入することで歯根膜と歯髄を麻酔します)
🦷歯髄腔内麻酔(歯髄腔内へ直接注射針を刺入し、局所麻酔薬を注入して歯髄を麻酔します)
③伝達麻酔法
注射器を用いて組織深部の神経幹ないし神経叢に対して局所麻酔薬を奏功させ、その部位から抹消側の神経支配領域を麻酔する方法です。伝達麻酔では、少量の局所麻酔薬で広範囲の、麻酔が得られるため、多数歯にわたる治療、炎症などで局所の浸潤麻酔が適応できない治療、下顎臼歯部のように浸潤麻酔が奏功しづらい部位の治療などに適応されます。
“麻酔”や“注射”と聞くと嫌だなと感じたり緊張したりする方も少なくないと思います。麻酔の目的は、治療中の痛みを和らげ、患者様がリラックスして治療を受けられるようにすることです。心配や不安なことがありましたら遠慮なくお声かけくださいね。
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