正しい舌の位置
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正しい舌の位置

2015年03月06日(金)8:53 PM

正しい舌の位置って??

みなさん、口を閉じたときに舌の位置がどこにあるか、なんて考えたことはありますか?

実は正しい舌の位置があるのです。

舌の先が上の前歯のすぐ後ろの歯ぐきにつくのが正しいのです。ここをスポットポジションといいます。

舌が上あごにぴたっとくっついていて、上の歯にも下の歯にもまったく触れていない状態になります。

もし、舌が上下の前歯の間にあって、歯に舌がぴったりくっついているならば、「舌癖」といって直した方がいいかもしれません。

「舌癖(ぜつへき)」がある人は、無意識に口をポカーンと開けて上下の歯の間に舌が出ていたり、飲み込む時に舌を突き出し、歯を押すような動きをしたりします。

舌癖があると、いつも舌は低い位置や前方にあり、前歯を触って歯を押しています。さらに飲み込む時には前歯を強く押してしまいます。また、サ行、タ行などが舌足らずな発音になる事もあります。
また、いつも口をポカーンと開けていると、唇や口の周りの筋肉が弱くなり、外側から歯を押さえる力がありません。

人間は1日に600~2000回無意識に飲み込む動作をしています。舌癖のある人は、そのたびに舌で歯を押していることになります。

そのため、出っ歯になったり、歯と歯の間にすき間が出来たり上下の歯がかみ合わなくなることもあります。

このように、舌癖は歯並びや発音に大きな影響をもたらすのです。

原因としては以下の6つが考えられます。

鼻やのどの病気のため口呼吸であること
指しゃぶりなどの癖(前歯にすき間ができ、舌がでやすくなる)
舌の裏のひも(舌小帯)が短い
遺伝 (顔の形や歯並びによるもの)
巨大舌
舌の運動能力が低い

 

では「舌癖」を治すにはどうしたらいいのでしょうか?

実は舌や口周りの筋肉をつけるトレーニングでずいぶん改善されるのです。

今回は始めの1歩。トレーニングのために舌の動きをよくしていく力をつける運動を紹介します。

 

①舌の形を変える(ファットタング・スキニータング)

  3秒ずつ交代で舌を平らにしたりとがらせたりします。

②舌の先とスティックで押し合う(ティップアンドスティック)

  スティックを口の前で持ち、舌の先をまっすぐにとがらせ3秒ほど強く押します。

③舌の真ん中とスティックで押し合う(ミッドアンドスティック)

  スティックを舌の真ん中に置き、舌に力を入れて3秒ほど上に押し上げます。

④唇をなぞる(リップトレーサー)

 口をあけて、舌の先でゆっくりと上くちびるをなぞります。

⑤ガラガラうがい(ガーグルストップ)

  上を向き、口を大きく開けてガラガラうがいをして止めます。

 

このような運動を毎日続けることが大切です。数分でいいので無理のない程度に続けてみてください。

他にも、正しい舌の位置と唇の状態を覚える運動や正しい飲み込み方を覚える運動などを紹介していくのでお楽しみに!



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