スポーツ飲料と経口補水液
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スポーツ飲料と経口補水液

2016年07月25日(月)7:18 PM

最近では、むし歯予防に力を入れる保護者の方も増え、乳歯のむし歯は激減してきました。しかし、スポーツ飲料によるむし歯は年々増えてきています。今日は、暑くなり飲む機会が増えてくるスポーツ飲料についておはなししていきます(^^)/

 

スポーツ飲料500mlには約30gのお砂糖が含まれています。phも2.5~4.5と低いので歯を1週間浸しておくと溶けてしまいます。しかも、寝ている間はだ液があまり出ないので、朝まで溶け続けている状態になってしまいます。また、甘い味を一度覚えるとお茶や水を飲まなくなってしまうこともあります。小学校や中学校の部活でスポーツ飲料を勧められて、急にむし歯になる場合も多いそうです。CMなどの影響でスポーツ飲料は体によいと思い込む人も多く、のどが渇くと積極的に飲む人もいらっしゃるかと思いますが、糖分の過剰摂取は将来の生活習慣病にもつながってきますので、気を付けていきましょう。

 

~スポーツ飲料と経口補水液の違い~

水分を飲ませないと脱水になるのでは…と考える方も多いと思います。イオン飲料には経口補水液とスポーツ飲料があります。運動や下痢をすると、体から水分だけではなくナトリウムなどのイオンも一緒に奪われてしまいます。そこに水だけ飲んでも尿として排泄されてしまい細胞の中まで入りません。そこで作られたのが”飲む点滴”とも呼ばれる経口補水液です。水分、電解質、ブドウ糖が速やかに吸収されるように調整されています。現在は、小児の軽度から中等度の脱水に対して推奨されています。しかし、普通に飲んでもおいしくなく、脱水状態で体が欲している場合においしく感じます。つまり、おいしく感じた場合には脱水の疑いがあります。

経口補水液はおいしくないため、脱水でない人には売れません。そこで、飲みやすくするためにたくさんのお砂糖を加えたものがスポーツ飲料になります。味を重視しているため電解質は意外と少なく、ナトリウムは経口補水液の3分の1しか含まれておらず、水分吸収量が低くなっています。スポーツ飲料は、運動をする時の水分補給や軽い発汗に対する飲料になるので、脱水時の補水としては不十分になるので、清涼飲料水の一部と考えた方がよいでしょう。どのような場面で使用するかをよく考え使い分けてみてはいかがでしょうか(*’ω’*)



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