①上顎の骨格
日本人並びにアジア人の多くは、上顎などの口まわりの骨が出っ張っているため、それに伴い歯茎も長くなる傾向にあります。具体的には、歯茎の骨に該当する上顎の骨が前に出っ張っているか、骨自体が縦に長いことが原因となります。
②歯並び
歯が低い位置に生えている場合は、歯と歯茎の境目の位置も下がるため、上側の歯茎の大部分が見えてしまいます。歯が下のほうに生えていると、その分歯茎が長くなるため、笑ったときに歯茎が見えやすくなるのです。
③上唇の形状や筋肉
上唇の形状が原因となる場合は、縦の幅が短く、薄い形状の唇であることが挙げられます。歯茎は通常、口を開いても上唇に隠れているのですが、薄い上唇では歯茎が隠れないので、見えやすくなります。
また、上唇の形状とは別に、上唇を持ち上げる筋肉もガミースマイルに結びつく原因となることがあります。それには、上唇を持ち上げる筋肉が人よりも発達していることや、筋力が非常に強いことが挙げられます。
上唇の筋肉は上唇挙上筋といわれますが、この筋肉が過剰に発達しすぎていると唇が上に引き上げられるため、歯茎が見えすぎてしまう傾向にあります。
④歯茎
歯茎が発達しすぎていたり歯に歯茎がかぶってしまっていたりすると歯茎が見えやすくなります。歯茎が原因となる場合は、歯が普通の位置から生えていたとしても、歯茎が深く覆いかぶさっているため、歯茎が目立ってしまいます。つまり、歯よりも歯茎の割合が大きいので見えてしまうというわけです。歯茎だけが原因となるガミースマイルは珍しく、骨格などの他の要因も合わさっている場合が多いそうです。

このように、歯が小さい、歯が埋まっている、歯茎が被っている、顎の骨が出ている、唇が上がりすぎるなど、原因は様々ですが、アプローチの方法も様々で、時間をかけて矯正をして歯並びを整えたり、歯を出したりすることもあれば、短期間で大きな変化をお望みの方には、外科的な手術をすることも多く、歯肉整形や上顎を削って前歯全体を奥に下げることもあるそうです。

今回調べてみて、歯科矯正といっても歯並びのガタガタを治したい、反対咬合を治したい、というような人ばかりでないのだなと感じました。まさか笑顔の矯正までできるなんて!矯正方法も院によって本当に様々ですし、歯医者に相談に行く際は、最終的にどのようになりたいのか、予算はどれくらいあるのか、期間はどれくらいかかってもいいのか、その後の経過観察も含めて自分のビジョンも明確にしてみるとやってみてから「こんなはずじゃなかったのに!」ということがなくなるかもしれませんね!