アルコール類のPH
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アルコール類のPH

2017年06月20日(火)7:35 PM

「酒 イラスト」の画像検索結果皆さん、お酒は好きですか?ここ最近、暑い日もあり、仕事帰りやお風呂上りに冷たいビールが美味しい季節になってきました。飲み過ぎが身体に悪いのは知られていますが、それだけではありません。飲酒後は、歯が溶け出しやすいことをご存じでしたか?

今回は、飲み物のpH(ペーハー:酸性・アルカリ性をあらわす単位)に注目したいと思います。

歯の表面を覆うエナメル質は、お口の中が「pH5.4」より低い酸性環境になると溶け始めます(☆エナメル質酸齲蝕症)。

「☆酸齲蝕症:細菌の関与なしに酸またはキレート化(おもにミネラルを有機物などで包んでしまうこと)により歯の表面が化学的に溶けること」

現在市販のアルコール飲料は、ビール、発泡酒、ワイン、ウイスキー、日本酒、焼酎など幅広くありますが、そのどのアルコール飲料のpH値も、この値より低い測定結果がでています。

 

〈アルコール類のpH〉           〈一般的な飲料類のpH〉

梅酒&缶チューハイ・・2.9        水・・・・7.0

白ワイン・・・・・・・3.3        お茶・・・6.3

赤ワイン・・・・・・・3.4        コーラ・・2.2 

ビール・・・・・・・・4.3

焼酎&日本酒・・・・・4.9

ウイスキー・・・・・・5.0

 

残念ながら、多くのアルコール飲料が、比較的低いpHを示しています。原料の性質による理由のほかに、製造過程で産出される乳酸、クエン酸、酢酸、コハク酸などの各種有機酸が影響しているようです。甘いものでもなくワインで?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ワインもpH3ですので、お口の中が酸性に傾き虫歯のリスクが高まります。ワインテイスティングや日本酒の利き酒をするときに、お水でお口直しをしますよね、これは、味覚の回復だけでなく、実は歯にも良いのです。

 

唾液には、歯の表面の汚れを洗い流す働きと、酸を中和する働き働きがあり、通常この2つの働きが歯を守っています。でも、ダラダラ飲んでいる間は、この効果が十分発揮されず、さらに寝ている間は、あまり唾液がでません。このため、pH値の低いアルコール飲料をダラダラと飲み続け、そのまま寝てしまうと、お口の中が酸性環境にさらされる時間が長くなり、酸齲蝕症が起きやすくなります。お酒は、飲み始めるとついダラダラ飲み続けてしまいますので、要注意です。そして、酔っぱらってしまうと歯磨きがおろそかになりがちです。そうなる前に歯磨きをしましょう。

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